広報部長φ(ふぁい)

広報部長φ(ふぁい)

2012年、福島県浪江町生まれ。ヘッドハンティングされ、2013年5月より、「美しい空と海と大地を楽しむ」暮らしを考える出版社、ガイア・オペレーションズに入社。現在、広報部長を務めながら、人間の暮らしを勉強中。 http://phi-cat.tumblr.com/

7月 202013
 
 2013年7月20日  Posted by

前回の記事に引き続き、今回はフェアアイル・ニッターの佐藤ちひろさん(SHAELA主催)から教わったバナックスのつくりかたを紹介します!

材料

A)
粉類 380〜400グラム(薄力粉、強力粉、全粒粉など)
重曹  小さじ2
ベーキングパウダー 小さじ3
B)
ヨーグルト 450g
レモン 1個
塩または塩麹 小さじ1/2〜1程度

つくりかた

  1. オーブンを250度に余熱しておく。
  2. 材料Aを合わせて、ふるっておく。

    今回は、強力粉、薄力粉、全粒粉を適当に配合しました。

  3. 材料Bを合わせて、よく混ぜる。

    シェットランド島では塩を使うようですが、塩麹だとほのかな甘みがでて、美味しい。

  4. ②と③を、ヘラでざっくり、豪快に混ぜる。

    多少粉っぽくても大丈夫。

  5. 打ち粉をした台に④を置き、上から打ち粉をさらにふって、麺棒で厚さ3cmくらいに伸ばす。

    ざっくりです、ざっくり。

  6. ケーキカッターヘラで、9等分にして、天板に並べ、オーブンで10分焼く

    見栄えがいまいち!? 気にしなーい、気にしなーい!

①〜⑤までの工程で約10分、オーブンにいれて10分なので、20分で出来上がります。パンケーキをつくるより、よっぽど手軽。粉物と液物を混ぜ合わせた瞬間から化学反応が始まるので、ぱっぱと手早くするのがコツなのかもしれません。
発酵させるパンではないので、やっぱり焼きたてがおいしいです。

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焼けた!



プレーンは、素朴な小麦粉の味わいが口のなかに広がります。ちひろさんは、工程④の段階で、ウォールナッツとミックスレーズンをいれていました。甘みと香ばしさが増しておやつ感覚でいただけます。

「テーブルに出すときは、温かいまま布で包んでおくと、しっとり感がアップするのよ」とちひろさん。

赤い布でゴージャスに演出してみました。



そのままジャムやクリームチーズ、メープルシロップ、蜂蜜をかけても美味しいですが、サンドイッチにもぴったりなのが嬉しいところ。

バナックス・ハンバーガーはいかがでしょう。



遅く起きた朝はブランチに。

スクランブルエッグと厚切りハムに添えました。


粉の配合や生地にまぜこむ具のアレンジ次第で、レシピは無限に広がりそうです。自分流のバナックスをつくってみませんか!?



部長のチェック・チェック♪



 

7月 052013
 
 2013年7月5日  Posted by

世界一簡単かもしれない、シェットランドのパン



梅雨があけて暑さ真っ盛りのころ、フェアアイル・ニッターの佐藤ちひろさん(『フェアアイル・ニッティング』著)は毎年、イギリス・シェットランド島で創作活動をしています。涼やかな風が吹く季節に、ポットにたっぷりと淹れた香ばしいコーヒーをすすりながら、今年のシェットランドの様子やニットのトレンドなどのお話を伺うのが、毎年恒例の楽しみ。

「今年はシェットランドで、伝統のパンのつくりかたを習ったの。バナックスっていうのよ」

さっそくキッチンに立ったちひろさんは、レシピを説明をしながら、次々に材料を混ぜ合わせていきます。あの繊細なニットを編む手とは思えないほど豪快な手さばきを、目を皿にして追うのがせいいっぱい。写真など、撮っている暇はありませんでした。あっという間できあがった生地をオーブンにいれると、面白いほどむくむくと膨らんできます。

手早くバナックスを切り分けるちひろさん



10分後、テーブルには焼きたてのバナックスに、ハムやサラダが並びました。部屋に広がる香ばしい匂いで、腹の虫はすでに大騒ぎ。さっそくかぶりつきました。今日のバナックスは、胡桃とレーズン入りです。

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焼きたてのバナックス



焼きたてのパンの美味しさを表現するのが、こんなにむずかしいなんて。まわりはパリっとしていて、半分に割ったそばから湯気が鼻腔をくすぐります。噛めば噛むほど、じわっと感じるほのかな甘み。これは小麦の滋養なのか、隠し味の塩麹のせいなのでしょうか。

「蜂蜜をたっぷりかけて朝ご飯に、ハムやチーズ、サラダをはさめばブランチにぴったりなのよ。娘たちもすっかりはまってるわ」

以来、すっかりバナックス党。せっせとバナックスを焼く日々が続いています。市販のパンは、ほとんど買わなくなりました。なんといっても、材料を混ぜ合わせて10分で焼き上がるのが、最大の魅力。材料の似ているホットケーキよりも手間いらずです。

ローストビーフとチーズを挟んだ、バナックス・バーガー



こしらえたバナックスの写真をネットにアップしていくうちに、「どうやってつくるの?」という問い合わせをいただくようになりました。そこでちひろさんに相談したところ、「レシピを公開してもいいですよ」という粋なお返事をいただきました。

ということで、次回はバナックスのレシピを大公開します。お楽しみに!

 

 

6月 262013
 
 2013年6月26日  Posted by

んなぁ〜目次がイイッ!



勘のいい方ならピンときたかもしれません。以前こちらでも紹介しましたエラリー・クイーンの国名シリーズの第四弾『ギリシャ棺の秘密』が登場しました。さっそくページを捲る広報部長が、思わずウニャッタ目次の仕掛けがこちらです。
  1. TOMB 墓
  2. HUNT 捜索
  3. ENIGMA 謎
  4. GOSSIP 噂話
  5. REMAINS 調べ残し
  6. EXHUMATION 発掘
  7. EVIDENCE 証拠
  8. KILLED? 他殺?
  9. CHRONICLES 時系列
  10. OMEN 前兆
  11. FORESIGHT 予定
  12. FACTS 事実
  13. INQUIRIES 尋問
  14. NOTE 書き置き
  15. MAZE 迷路
  16. YEAST 素因
  17. STIGMA 汚名
  18. TESTAMENT 遺言状
  19. EXPOSE 暴露
  20. RECKONING 清算
  21. YEARBOOK 日記
  22. BOTTOM どん底
  23. YARNS 打ち明け話
  24. EXHIBIT 証拠物
  25. LEFTOVER 残るひとり
  26. LIGHT 明かり
  27. EXCHANGE やりとり
  28. REQUISITION 要求
  29. YIELD 収穫
  30. QUIZ 設問
  31. UPSHOT 決着
  32. ELLERYANA エラリー語録
  33. EYE-OPENER 啓発
  34. NUCLEUS 核心
わかりましたか!? 頭文字に注目です。つなげると・・・・・・

THE GREEK COFFIN MYSTERY BY ELLERY QUEEN

原題が浮かび上がってくるのですよ。かっこいい〜。『たのしい編集』のなかでも、「物語を読むように目次を読む」という章で、目次のつくりかたについて触れているのですが、こういう趣向を凝らした目次のつけかたは、ぐっときちゃいます。ほんと、パクリたいくらいです。

広報部長、エラリーと対決する。



さて、大富豪ゲオルグ・ハルキスが心臓麻痺で自然死するところから事件が幕をあけるのですが、生前のハルキスが、美術館から盗まれたというダ・ヴィンチの傑作を売りさばいていたという事実が浮上したとたん、物語にずいずいと引き込まれてしまいました。

「十六世紀初頭にフィレンツェのヴェッキオ宮殿の大広間でレオナルドが制作にかかり、未完成に終わった壁画の一部を、油彩で描いたものだ。・・・(中略)ヴィクトリア美術館では”旗の戦いの部分絵”と呼んでいる」

これって、完成していれば「最後の晩餐」を超える大作だったといわれる、ダ・ヴィンチの「アンギアリの戦い」の一部のことなのか!?(この絵画については、数年前にもテレビでとりあげられていたようで、「荒俣宏のオークション博物誌」の記事、「DA VINCI DECODED」がわかりやすかったです)。2012年には、この絵とモナ・リザの顔料が一致したとCNNが報道しています

とにかくこの真作か贋作かもさだかでない怪しげな作品を巡って、事件はより複雑に絡まっていきます。絵の秘密については終盤で明かされますが、これが物語を盛り上げるアイテムのひとつであることは間違いありません。アート×ミステリーは部長も大好物ですよ。

さて、エラリー・クイーンからの「読者への挑戦状」を読んだ時点で、部長も部長なりに犯人を絞り込んだのですが・・・今回は見事完敗だったようです。まだまだ修行が足りませんな。

犯人まちがえた〜〜〜!



6月 242013
 
 2013年6月24日  Posted by

OLYMPUS DIGITAL CAMERA「詰め放題、298円」の文字につられて、熊本産のミニトマトを買ってしまいました。トマトって、価格変動が大きい野菜の代表格なイメージがあるのは私だけ!? それにしても、丸いものを袋にいれる技術は、数学的になんとかならないものでしょうか。数えてみると、43個。次回は50個は狙いたいものです。
ちなみに、参考になるかどうかはわかりませんが、「見るだけで得した気分になれる詰め放題のテクニック画像まとめ」がありました。

生のままでは保存が効かないので、今回はドライトマトにしてみました。まずはトマトを半分に切り、塩をふって水分を抜きます。水分がはやく抜けるようなきがしたので、ヘタを上にした状態で真横に切りました。

OLYMPUS DIGITAL CAMERAじゅわっと水分がでてきたら、キッチンペーパーで拭き取り、天板に並べました。本来なら自然乾燥したいところだったのですが、なんせ梅雨ですからね。

OLYMPUS DIGITAL CAMERAオーブンを100度に設定し、約2時間ほど乾燥。

OLYMPUS DIGITAL CAMERAすっかりしわしわになりました。セミドライトマトにする場合は、乾燥時間を短くしたほうがよさそうです。

OLYMPUS DIGITAL CAMERAドライトマトはオリーブオイルといっしょに、瓶に詰め込みました。パスタにいれても、アクアパッツァにいれてもよさそうです。本格的な夏が待ち遠しいです。

6月 212013
 
 2013年6月21日  Posted by

5月下旬。プランターにわさわさと茂ったミントを収穫



雨降りが続くと、どうも体がすっきりしない。気圧のせいなのか、頭痛もしてしまうのが、この季節の悩みの種。もちろんこんな日は、編集長、広報部長はそろって出社拒否なんですよね。
風が吹けばそこそこ涼しいのですが、室内にいるとむしむしと暑苦しい。そんなこんなで、つい缶ビールに手が伸びてしまう。でも毎日飲んでいると、やっぱり次の日の朝に疲れが抜け切れていないような・・・・・・。ビール以外にスカッとリフレッシュできる飲み物はないものか!?

そこで思い出したのが、5月の終わりにつくっておいたミントシロップ。もともとモヒート用につくっておいたのですが、これをソーダ水とレモン汁で割ってみました。

ウィスキーの瓶にいれると、ちょっとお酒っぽい!?



「ぅんまぁい〜〜♪」
すっとしたミント特有の香りに、キリッとしたレモンの酸味。レモンは絶対にいれたほうがおいしいです。ビタミンCも摂れるし、なにより味がしまります。これは夏の定番になるかも。

つくりかたはとても簡単。
水に砂糖を溶かして沸騰させ、そこに刻んだミントの半量をいれ、弱火で煮ます。甘さ加減は好みなので味見しておきましょう。ここでは、追い鰹ならぬ、追いミントがポイント。しばらく煮たら火を止めて、もう半分のミントを投入しました。これで香りがより豊かに残ります。ハーブティーの要領で蓋をして、しばらくミントの葉を蒸らしたあと、シロップを漉したらできあがり。

勝手に園芸の師と仰いでいるベニシアさん曰く、ミントは体の火照りを沈め、消化を助けてくれるそうです。つまり食事のお供にもぴったり。
また、鎮静効果もあるらしく、緊張を和らげ、心身をリラックスさせてくれるそうです。そう言われてみれば、なんだか頭もすっきり、体もしゃっきりしてきたような・・・。紅茶にいれても美味しいはず。トルコやチュニジアで死ぬほどご馳走になったミントティーを思い出します。

参考にさせていただいたレシピはこちらです。それにしても、早く雨があがらないかなぁ・・・・・・。

 

6月 172013
 
 2013年6月17日  Posted by

ブツ撮りはやっぱり難しい



先日、友人から電話がかかってきました。
「カメラを買い替えようと思うんだけど、いまオススメのカメラってある!?」
彼は個人で雑貨屋を営んでいて、リアル店舗と同時にウェブサイトでも商品を売っています。メインの商品は、かなり小さなもので、マクロ機能は必須とのこと。いろいろとサイトでカメラを比較してみたものの、コンデジで十分なのか、それともちゃんと一眼レフを買った方がいいのか、悩んでいたのです。

カメラの専門家でもないのですが、これまでいろいろな撮影現場を見てきて思ったことは、カメラの質よりも大事なのは、光をうまく捉えられているかどうかに尽きると思っていたので、彼には、「コンデジで十分なのではないか。むしろ照明機材とかにお金をつぎ込んだらどうだろう」という提案をして、電話を切りました。

ネットで買いものをする場合、買う側からしてみると、商品の写真というものはかなり重要だ。というか、そこしか見てないことさえある。
あまりに美しすぎる写真だと、届いた商品とのギャップでがっかりしてしまうこともしばしば。「写真とぜんぜん違ってがっかり」という商品レビューは、けっこう多い。かといって、下手な写真だと、そもそも購買意欲さえわかない。このバランスって、すごく難しい。

そこで今回おすすめしたいのが、カメラマンの和田剛氏のワークショップなんです。ひとことで言えば、「ビジネスで使える写真術」でしょうか。普通の写真教室は一線を画したテーマかと思います。ネットで商品やサービスを売って販路を広げたり、ほしいお客さんにピンポイントで商品を紹介できるネット世界は、どう考えても目を背けることのできない現実。でもネットで海外にも自分の商品を売れるかもしれないと思うと、夢は広がりますよね。そのためには、やっぱり「この商品よさそうだな」って思わせるような写真を撮るコツっていうのが、あると思うのです。私自身、何度かブツ撮りを和田剛氏に依頼していますが、見ているだけで勉強になることが多かったです。

今のところ、宮城県気仙沼、仙台市、千葉県木更津市、沖縄県宮古市で開催予定です。世界に発信していけるポイントを抑えた出張ワークショップ。個人で商売をされている方はもちろん、ヤフオクで商品を譲りたい人や、ほかにも応用がいろいろきくと思います。ご興味あるかたは是非♪
ちなみに、カメラマン和田剛氏のプロフィールはこちらです。

ちなみに、猫撮りもかなり難しい


6月 142013
 
 2013年6月14日  Posted by

『たのしい編集』鋭意編集中です。



沖縄は梅雨開け宣言したそうで、それに合わせたかのように、社長は読谷に出張へでかけました。東京は梅雨の中休みか、ようやく雨があがりましたが、なんだかちょっと蒸し暑いですね。

ファイ氏に原稿をあずけて、私は神保町の大森デザインオフィスで『たのしい編集』の装幀の打ち合わせに。2週間くらい前に、デザインの相談にうかがい、それを受けて今回はラフ(デザインのたたき台)を見せてもらう予定でした。

『たのしい編集』ラフ案



いつものことなのですが、今回も装幀のイメージを伝えるのはなかなか難儀しました。
「シンプルなんだけどパンクなイメージなんです」
なんだか矛盾しているような気もするのですが、しっくりきている表現。シンプルで美しい装幀にはしたいけれど、「たのしい」ユーモアも忘れたくない。本では「伝統的な編集技法」について多く触れているけれど、手にとってほしいのは、これからの本づくりをする「未来の編集者」だから、シンプルすぎるのもなんだかNG。
話していくうちに、大森さんも納得してくれたみたいで、次の日の朝には、アイデアがまとまっていたというから、驚きです。

A案



こちらは「たのしい」の文字それぞれに、編集者の仕事の醍醐味とか、日頃思っていることとかを載せたらどうか、という案。文字はイワタ明朝ですが、それも指定紙のようにそのままいれちゃってます。ついでに背のタイトルもはみ出しちゃってます(笑)。文字のアキとかも細かくいれちゃっても面白いかもしれないですね。

B案


こちらは、タイトルが「たましい編集」に赤字がはいって「たのしい編集」になっています。ある意味、魂込めて本をつくってるんですけど、ままミスっていうのはあるもので、ちゃんと隣に「校正ちゃんとやってよ」というコメントが添えてあるのには、苦笑しました。日頃、本をつくっている関係者の愚痴をいれちゃうのもありかもしれない。



C案



こちらは、タントという色紙に、黒っぽくなっている部分にキラキラの箔押しをする案。棚にさしても、光って目立つかもしれません。表1には、目次がずらりと並びました。たとえば、編集の章の目次は「靴紐のむすびかた」という一見「ん!?」と思えるものから、「物語を読むように目次を読む」などが混在しています。大森さんが、「この本の目次はとってもおもしろいから、どの装幀にするにしても、表4とかに載っけてしまえばいいのに」とアドバイスしてくれました。おぉ、気づかなかったぜ。

さて、みなさんはどの案がいいと思いますか!?