6月 142013
2013年6月14日
沖縄は梅雨開け宣言したそうで、それに合わせたかのように、社長は読谷に出張へでかけました。東京は梅雨の中休みか、ようやく雨があがりましたが、なんだかちょっと蒸し暑いですね。
ファイ氏に原稿をあずけて、私は神保町の大森デザインオフィスで『たのしい編集』の装幀の打ち合わせに。2週間くらい前に、デザインの相談にうかがい、それを受けて今回はラフ(デザインのたたき台)を見せてもらう予定でした。
いつものことなのですが、今回も装幀のイメージを伝えるのはなかなか難儀しました。
「シンプルなんだけどパンクなイメージなんです」
なんだか矛盾しているような気もするのですが、しっくりきている表現。シンプルで美しい装幀にはしたいけれど、「たのしい」ユーモアも忘れたくない。本では「伝統的な編集技法」について多く触れているけれど、手にとってほしいのは、これからの本づくりをする「未来の編集者」だから、シンプルすぎるのもなんだかNG。
話していくうちに、大森さんも納得してくれたみたいで、次の日の朝には、アイデアがまとまっていたというから、驚きです。
こちらは「たのしい」の文字それぞれに、編集者の仕事の醍醐味とか、日頃思っていることとかを載せたらどうか、という案。文字はイワタ明朝ですが、それも指定紙のようにそのままいれちゃってます。ついでに背のタイトルもはみ出しちゃってます(笑)。文字のアキとかも細かくいれちゃっても面白いかもしれないですね。
こちらは、タイトルが「たましい編集」に赤字がはいって「たのしい編集」になっています。ある意味、魂込めて本をつくってるんですけど、ままミスっていうのはあるもので、ちゃんと隣に「校正ちゃんとやってよ」というコメントが添えてあるのには、苦笑しました。日頃、本をつくっている関係者の愚痴をいれちゃうのもありかもしれない。
こちらは、タントという色紙に、黒っぽくなっている部分にキラキラの箔押しをする案。棚にさしても、光って目立つかもしれません。表1には、目次がずらりと並びました。たとえば、編集の章の目次は「靴紐のむすびかた」という一見「ん!?」と思えるものから、「物語を読むように目次を読む」などが混在しています。大森さんが、「この本の目次はとってもおもしろいから、どの装幀にするにしても、表4とかに載っけてしまえばいいのに」とアドバイスしてくれました。おぉ、気づかなかったぜ。
さて、みなさんはどの案がいいと思いますか!?
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広報部長φ(ふぁい)
広報部長 : ガイア・オペレーションズ
2012年、福島県浪江町生まれ。ヘッドハンティングされ、2013年5月より、「美しい空と海と大地を楽しむ」暮らしを考える出版社、ガイア・オペレーションズに入社。現在、広報部長を務めながら、人間の暮らしを勉強中。
http://phi-cat.tumblr.com/
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