広報部長φ(ふぁい)

広報部長φ(ふぁい)

2012年、福島県浪江町生まれ。ヘッドハンティングされ、2013年5月より、「美しい空と海と大地を楽しむ」暮らしを考える出版社、ガイア・オペレーションズに入社。現在、広報部長を務めながら、人間の暮らしを勉強中。 http://phi-cat.tumblr.com/

6月 202014
 
 2014年6月20日  Posted by

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二階エスカレーター前の内村晋太郎さんによるフェア


神保町にある老舗書店、東京堂書店を訪ねました。
二年ほど前にリニューアルして、茶色の本棚に統一された、カフェを併設するお洒落な空間です。

内沼晋太郎さん【「本」と『本の逆襲』が拡張する、30の「気になる一節」と「次に読む一冊」フェア】が全国展開中で、そのうちの一冊に、『たのしい編集』も選んでいただきました。たいへん、嬉しいことです。

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お隣さんの『HAB』が鮮やかなブルーの装幀で二冊が引き立ちあってました


このフェアのミソは、この秀逸な本型POPですね。右ページに『本の逆襲』引用、左ページには「次に読む一冊」の紹介コメントがはいっています。陳列の様子はすでに写真で拝見していたのですが、どうやって写真を拡大しても、なかなか文字が見えない!

OLYMPUS DIGITAL CAMERAようやく拝読することができました。


右頁(『本の逆襲』p49より)

今回はばななさんの単著ですが、もしこれがたくさんの人が書く雑誌のような本であれば、さらに他の作家やライター、イラストレーターや写真家などに声をかけるのも、編集者の仕事です。メンバーが決まったら、適宜ミーティングを設定して、内容やスケジュールについて打ち合わせていきます。

左頁(『たのしい編集』の紹介)

どんな分野においても、長年かけて積み上げられてきた基礎は大事。インターネットから編集やライターの仕事をはじめた若手ほど手に取って欲しいです。

こちらのフェア、

名古屋の七五書店
仙台のジュンク堂書店仙台ロフト店
山梨のジュンク堂書店 岡島甲府店
啓文堂三鷹店

などでも開催中だそうです。お近くにお住まいのかたは、ぜひ足をお運びくださいませ。

実は当日、あろうことか名刺を忘れて慌てました。いつもなら、「〜社のXXです」と名乗るのですが、どうしたものか。車の免許証を握りしめ(いざというときのために)「フェアでならんでいる本の共著者なんですが・・・」と声をかけてみたところ、快く撮影を許可してくれました。焦りすぎてお名前聞きそびれましたが、ありがとうございました!

 

6月 102014
 
 2014年6月10日  Posted by

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いまごろ佐藤ちひろさんはシェットランド島でしょうか・・・・・・。今年は、6月9日から二ヶ月の予定で滞在されるそうです。

季節はずれの猛暑に、ちひろさん宅に着いたときにはもう汗だくだく。冷えたレディ・グレイといま巷で人気のクロワッサン鯛焼をいただきながら、昼下がりの女子トーク。シェットランド行き直前で大忙しにもかかわらず、海外との取引を応援するセミナーに参加したりと、相変わらずパワー溢れるちひろさん。

「一日中、英語でやりとりよ! もうすぐ60歳に届くかっていうのに。でも、やりきったわ!」と清々しく笑っておられました。

さて、そんなちひろさんから、お知らせです。


日本ヴォーグ社より、
季刊誌「手づくり手帖」が創刊します。


毎号、暮らしを豊かに美しく彩る”手仕事”を特集し、作家さんの作品も紹介されるようです。毎号材料のセットもついているようなので、ちょっと手を出してみたかったジャンルにも、気軽に挑戦できそうです。ちひろさんは毛糸モノだから、もう少し涼しくなってからの登場でしょうか!?

写真は、最近お気に入りのフェアアイルの編みぐるみ。ドードー鳥ですか、と尋ねたら、

「なにその鳥? これ、私の頭の中の鳥なのよ!」と大笑い。ぷらぷらした三つ叉の足が、なんとも愛くるしいのです。

5月 212014
 
 2014年5月21日  Posted by

平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
弊社発行の『たのしい編集 本づくりの基礎技術─編集、DTP、校正、装幀』(2014 年1 月10日第1 版 第1刷発行)につきまして、誤記の訂正と補遺をお知らせいたします。

ご購入のお客さまならびに、関係者のみなさまにご迷惑をおかけいたしましたことを、深くお詫び申し上げます。

 訂正箇所

p92 『花森安治の編集室』の著者名
【誤】唐澤 吉 著
【正】唐澤 吉 著

P130
【誤】すなわち1平方インチのなかに
【正】すなわち1インチのなかに

P201 『てにをは辞典』の編者名
【誤】小 一 編
【正】小 一 編

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5月 202014
 
 2014年5月20日  Posted by

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むかし本を買うと、「読者カード」もしくは「愛読者カード」という葉書が挟み込まれていたものだ。出版社にとっては、読者の感想や意見を聞くことのできる貴重なツールだが、最近ではあまり見かけなくなったような気もする。

読者カードの代わりというわけではないけれど、いまではAmazonのカスタマーレビュー、ツイッターやFacebookなどのSNSや本に特化したブブログなどが広まり、ほんの数秒で、本に対する読者の反応を知ることができる。まったく便利な世の中になったものだ。

でも検索するときは、ちょっとだけ手が震える。なんせ、ぼろくそに言われているかもしれない。検索しなきゃよかったと後悔するかもしれない。でも、気になる。しばしの葛藤を経たあと、やっぱり検索してしまうのだ。まだまだ修行が足りないようです。

まずは、『たのしい編集』を読んでくれたみなさま、心よりお礼を申し上げます!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

3月 122014
 
 2014年3月12日  Posted by

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果報は寝て待て



好評!? 発売中の『たのしい編集』ですが、先日未明、Amazonランキングの〈マスメディア/出版〉部門で、

1位

を獲得いたしました。これこそ、人生の瞬間最大風速! ということで、著者からのメッセージを引用させていただきます。

社員一同、心よりお礼を申し上げます。そして…ランキングを維持できますように!

なお、現在Amazonの在庫状況が、【通常3~5週間以内に発送します】となっておりますが、近日中に入荷予定です。

入荷しました!

2月 192014
 
 2014年2月19日  Posted by

『フェアアイル・ニッティング—シェットランドからの贈りもの』の著者・佐藤ちひろさん(SHAELA主宰)が、〈布博〉でトークライブをやります。

nunohaku日時:2月22日(土)14:00〜 ステージにて
場所:町田パリオ4F
〒194-0022 東京都町田市森野1-15-13

奇しくも、にゃん・にゃん・にゃんの日です。
詳細は布博公式HP(http://textilefabrics.jp/archives/945)をご覧ください。
【トークライブ】佐藤ちひろ「フェアアイル・ニッティング〜シェットランドに伝わる模様の話〜」


〈布博〉の期間中(2月21日~23日 11:00〜17:00)は、ちひろさんをはじめ、テキスタイルデザイナーや織物/編み物作家、刺繍アーティスト、ヴィンテージのテキスタイル専門店やボタンのお店、洋服や雑貨の作り手が集まるそうです。

手芸・ハンドメイドが好きなかたには、刺激的なイベントになりそうです。

 

2月 142014
 
 2014年2月14日  Posted by

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『たのしい編集』が発売になってはや一ヶ月。ようやく献本作業を終え、一息ついています。

ところで、「献本は何のために、どのくらい、どんなところにするんですか?」という質問をいただきました。あまり深く考えてみたことがなかったので、ちょっとびっくりしました。

まず、「献本」とはなにか。明鏡国語辞典で調べてみると

けん‐ぽん【献本】〘名・自他サ変〙
書物を進呈すること。また、その書物。

とありました。確かにその通りなんですけど、ずいぶんとざっくりしているので、もう少し掘り下げて考えてみることに。

何のために献本するのか
献本は、出版社にとっては、書籍の販売促進のツールのひとつです。「こんな本を出版しました〈ご案内〉。もし気に入ってくれたら、紹介してくれませんか!?〈お願い〉」という気持ちを込めて贈っています。ひらたく、いやらしく言えば、「無料で本をさしあげるので、広告塔になってください」ともいえるのですが……。

たとえば、本を贈られた人が、書評を書いて媒体で紹介してくれたとします。それを偶然目にした読者には、本の存在を示すアピールにもなるし、有名な書評欄に掲載されると、書店さんも「これは影響がでそうだな」と注文数を増やしてくれるかもしれません。そうなれば、献本は成功したと言えるでしょう。

そしてもうひとつ。恩師や同業者、友人などへ差し上げる献本があります。これは宣伝が目的というよりも、「自分のつくった(書いた)本を読んでもらいたい」という純粋な願いからの献本です。

今回は、前者に絞って、話を続けていきます。

 
誰に献本するのか
新聞社、雑誌社、書評家、有識者、最近ではアルファ・ブロガーやウェブニュースサイトの編集部にも献本しています。ただ最近は、SNSなどが活発に利用されている時代なので、どこから口コミが広がるかはわからない、というのが実感なので、誰に献本をするのかを考えるのは、けっこう頭を悩ます問題です。

 
どうやって献本するのか
大きく分けると、郵送、手渡し、Amazon等のネット書店からの発送などの方法があります。近々会う予定のある人には手渡しで献本し、関係者(ごくごく近しい人)にはAmazonから発送したりもします。もちろん、その際はあらかじめメール等でお知らせをしておきましょう。「買った覚えのないモノが届く」ことほど気持ちの悪いことはありません。そして最もポピュラーなのが、郵送で送る手段です。

 
①献本レターをつくる
必ず同封するのは、ご挨拶も兼ねた、ご案内状です。ポイントは、本の売りを、簡潔にまとめて書くことです。献本された人は、多忙で本を読む暇などないかもしれません。なので、その人が掲載媒体にそのまま「コピペ」してもよいような文章を書くように、心がけています。

もちろん、手書きのほうが効果があるかもしれませんが、私の場合はペン字に自信がないので、この献本レターに加えて一筆を添えるなどの対応をしています。ただし、ゆうメールなど、「信書(手紙。書状。特定の個人にあてた通信文を記載した文書)」や「印刷されていないもの(手書きのもの)」を同封できないものもあるので、注意が必要です。

なお、特に献本レターなどは同封せず、「謹呈」と書いた短冊(しおりのようなもの)を挟む、シンプルな献本もあるようです。

 
②ラベルをつくる
送り先を印刷したラベルをつくります。エクセルで住所録をまとめて、ワードの差し込み印刷機能を使うのが、手っ取り早いかもしれません。間違えがないように、なんども確認しましょう。

 
③梱包する
唯一の重労働です。本が傷まないように、ダンボールでつくられた書籍用の梱包紙材や、緩衝材のはいった袋などで梱包して送ります。

箱には、「献本在中」と書いておきます。突然贈られてきた人はびっくりしてしまうでしょうから。

献本数が多い場合は、猫の手も借りましょう。あっという間に終わるし、作業が終わったときは何ともいえない達成感を共有できます。

 
④発送する
梱包した献本の大きさと重量をはかって、運送業者を選びます。数冊ならいいのですが、何十冊の献本となると、費用もバカになりません。

 
何冊くらい献本するのか
一概に「●冊!」とは言えません。『たのしい編集』は50冊ほど献本しましたが、出版社の方針にもよるでしょう。では、数打ちゃ当たる理論は当てはまるのだろうか……。

某古本屋で献本レターがはいったままの新刊を見つけたときは、愕然としました。興味のない書籍を勝手に送りつけた出版社側にも非はあるのでしょうが、もし献本されたら、せめて案内状は抜いて、売ってくださいね。あれ、けっこう凹むんですよ(笑)。

こんな経験もあるので、やっぱり適切な人に送ることが重要だと思うようになりました。

あらかじめ献本にかける販促予算を決めておいて、本の原価+発送費などで冊数を割り出す手もありますね。

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ということで、今日は献本の話でした。もちろん、献本をしたからといって、必ずしも本が売れるとはかぎりません。本のジャンルや内容にもよるし、献本された人が「面白くなかった」と感じれば、もうアウトです。とはいえ、ひとりでも多くの人に、本を知ってもらいたい、読んでもらいたいという思いで、今日も献本に汗を流すのです。

うえださん、答えになっていますか!?